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アドラー心理学 共同体感覚

ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

アドラー心理学シリーズ、今回は「共同体感覚」です。

アドラー心理学の最終目的地である「共同体感覚」をアドラーが発表した時、同時期に活躍していた学者たちがドン引きしたというエピソードが残っており、周囲から何言ってんだコイツと思われたに違いありません。

アドラー自身も「この目的地には永遠に到達しないかもしれない」ということを言っています。一体どういったものなのか。見ていこうと思います。

 

理屈はとても簡単、やるのは難しい

共同体感覚1

上図に共同体感覚をざっくりと書かせていただきました。

共同体というのは、その人と(人たちと)繋がっている状態のことです。例えば家族、親戚、学校など、ある組織やコミュニティを形成している中で、私はその一員であるという感覚を持つことで共同体が形成されます。

図をみていくと一番下が私。共同体感覚の一番最初単位です。その次が家族や親戚、毎日顔を合わせる友達などが当てはまります。以降、どんどん共同体の人数が増え、ひいては社会全体、宇宙全体が共同体となっていきます。

通常の人の感覚でいうと、下から2つ3つぐらいの感覚を持っている人が大半を占めると思います。私もここに入ります。なかなか県全体、日本全体で共同体感覚を持てと言われても、どうしたらいいのかわかりません。税金をちゃんと払うことぐらいですかね。。。笑

また、人と繋がっているといっても、ただ単に感覚だけあればそれでよしというわけではありません。アドラーは3つの要素(根拠)が重なり合って初めて、「共同体感覚」を持てると言っています。

 

1、他者信頼(周囲の人は私を支援してくれると信じる)

2、他者貢献(私は周囲の人へ貢献できる)

3、自己受容(ありのままの私を受け入れる。私のままでいい)

(NHK 100分de名著 アルフレッドアドラー人生の意味の心理学 より )

 

 お互いがお互いを信頼できて、見返りを求めなくても成立する関係。なかなかそうは築けません。では、信頼とはなんでしょうか。確認してみます。

信用と信頼

握手①

共同体感覚を実際に生活レベルで落とし込むには、まずは自分ができることから始め、「この関係は共同体感覚がもてる」と経験をすることです。家族や近い親戚であれば感じやすいのではないでしょうか。

そして次の共同体を築いていくのですが、ここで理解しないといけないのが信用と信頼の違いです。

信用…他者に対して担保を条件として提示しもらい、その担保を前提に信じること。条件付きの話 

信頼…他者を信じるにあたって、一切の条件を提示しないこと。条件なしの話

上記3つの共同体条件をもう一度みてみると、クリアするには信用ではなく信頼で相手と接することが必要とアドラーは考えます。

いやいや、そう簡単にはいきませんよ。だって裏切られたらどうするんですか?

悲しめばいいのですか?

 

裏切られたらどうするの?

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共同体感覚をもって人に優しく接しても、裏切られることがあるんじゃないのか?

例えばお金を貸してと言われ、この人と共同体感覚の関係を築くためにお金を貸して返ってこなかったらどうすればいいのか。

やっぱり共同体感覚なんてものは理想論で、この世には存在しないのでは?

 

この懸念が共同体感覚の最大のネックになります。

 

ではどうすれば良いか。ここから先は「嫌われる勇気」を引用して理解を深めます。

※哲人…哲学の先生。青年…悩める青年。「嫌われる勇気」は2人の会話でアドラーを読み解いている

哲人「もちろん、いっさいの条件をつけることなく他者を信じていたら、裏切られることもあります。借金の保証人がそうであるように、こちらが損害を被ることもあるでしょう。それでもなお、信じ続ける態度を信頼と呼ぶのです。

青年 「そんなもの、頭の弱いお人好しですよ!先生は性善説に立たれているかもしれませんがね、私は性悪説に立ちます。赤の他人を無条件に信じた所で利用されておしまいです!」

哲人「だまされて利用されることだってあるでしょう。しかし、ご自身が裏切った側の立場になって考えてください。あなたに裏切られてなお、無条件に信じ続けてくれる人がいる。(中略)それでもあなたは何度も背信行為働くことができますか?

青年「…いや。まぁ、それはしかし…。」

(中略)

哲人「信頼の反対にあるものは、なんですか?」

青年「ええと…」

哲人「懐疑です。仮にあなたが、対人関係の基礎に「懐疑」を置いていたとしましょう。他者を疑い、友人を疑い、家族や恋人までも疑いながら生きている。そうすると、「この人は私のことを信頼していない」と直感的に理解します。そこからなにかしらの前向きな関係が築けると思いますか?われわれは無条件の信頼をおくからこそ、深い関係が築けるのです。

(嫌われる勇気 P231~P232より抜粋)

 いかがでしょうか?最後の太字の所をご自身の経験談で、一度照らし合わせてみてください。あぁ~なるほど。と思うのではないでしょうか。

 

私も過去に誰からも信頼されない苦悶の日々がありました。なんで信頼されないのだろうとその時は本当に、本当にわかりませんでした。

しかし考えてみると、自分が相手を信頼をしていないからなんだなと。裏切ってばかりの人生だったから、自分も裏切られるのだなぁと気づくことができました。振り返ってみると、本当にアホだったなとつくづく思います。

 

実社会で生かすには

未来を想像

実社会で共同体感覚を生かすにはどうすれば良いか。

それは、あなたの生活の中で共同体感覚を持って生活してください。としか言う事が出来ません。あなたの生活(人生)はあなたのものだからです。

それではぶっきらぼうすぎるので少し付けたすと、あなたの責任が持てる範囲で相手を信頼してみてはいかがでしょうか。

仕事の場面であれば、自分が頑張って挽回すればなんとか仕事が回る場面で、入社1年目の部下に仕事を任してみる。家庭の場面であれば、自分が頑張って家事をこなせば他の用事ができる場面で、旦那さんに家事を預けてみる。などです。

やってはいけないのは、責任が持てないのに安請負いして自分までも信頼を落としてしまう事。これでは共同体感覚どころか、その人ととの関係も危うくなってしまいます。

出来ることからコツコツと。無理しないことがやはり重要なのだということなのでしょう。自分もそうありたいと思います。

 

皆様の明日がoneupできる日でありますように。